ワイヤレスヘッドホンを購入するにあたり、『音質・ノイズキャンセル・携帯性・価格』のバランスを重視したい。
そうなると、 Sennheiser(ゼンハイザー)は見逃せません。
その中でも HD4.50 BTNC は、ノイズキャンセリング(NoiseGard)、高音質コーデック aptX、NFCによる手軽なペアリング、最大25時間の長時間再生など、期待を裏切らないスペックを詰め込んだ“コスパ重視の本命”モデルです。
本記事では、そんな HD4.50 BTNC の魅力の裏側も含めて、音質をはじめ操作性、装着感、バッテリー持続時間など、筆者独自の目線でレビューしていきます。
飛行機や通勤、在宅ワークなどのお供にできる一台か、あなたのシーンにぴったりかどうか、じっくりチェックしてみてください。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD4.50BTNCの仕様・スペック
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 4.50BTNC は、Bluetooth 4.0 + aptX対応のワイヤレスヘッドホン。
最大の特徴は、同社独自の**NoiseGard™ アクティブノイズキャンセリング(ANC)**機能を搭載している点です。
主なスペックは以下の通りです。
接続方法 | Bluetooth 4.0 / NFC / 有線(3.5mm) |
対応コーデック | SBC / aptX |
ノイズキャンセル | NoiseGard™(ON/OFF切替可) |
バッテリー持続時間 | 最大25時間(ANC OFF)、最大19時間(ANC ON) |
重量 | 約238g |
折りたたみ機構 | 有り(コンパクト収納可) |
同梱物 | 取扱説明書 携帯用ケース オーディオケーブル(2.5mm・3.5mmジャックプラグ) USBケーブル(マイクロB端子) クイックガイド 安全に関する注意事事項 |
この価格帯(発売当初2万円台、現在は1万円台後半)でaptX・NFC・ANCを網羅しているモデルは非常に珍しく、コストパフォーマンスの高さが光ります。
NFC対応なので、Android端末ならワンタッチでペアリングが可能。初回設定もシンプルで、数秒で接続できます。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD4.50BTNCのデザイン・外観
HD 4.50BTNCは、マットな質感のブラックを基調にしたシンプルなデザイン。
イヤーパッドは人工皮革ながら柔らかく、耳をしっかり覆うオーバーイヤータイプです。
長時間装着していても耳が痛くなりにくく、在宅ワークや長距離移動にも向いています。
折りたたむとコンパクトになり、付属の携帯用ケースに収納、旅行や通勤カバンにも難なく収まります。
操作のボタンは、右側イヤーカップの下部分にまとまって配置されています。
Sennheiser(ゼンハイザー)HD4.50BTNCのレビュー、よかったところ、メリットまとめ
良かったところ、メリットをまとめてみました。
aptX対応のため、対応デバイスでは遅延が少なく、動画視聴やゲームでも違和感が少ないのもメリットです。
ゲームをするのにヘッドホンを使う方も多くいらっしゃると思います。
画面の動きと音がズレてしまうと、やりにくいですよね。
FPSやアクションゲームをする際、遅延が少ないというのは、メリットとしてとても大きいです。
有線接続にすればほぼ解決するのですが、やはり接続した線が煩わしい。。。
筆者もスマートホンでFPSをプレイしたりするのですが、遅延という遅延は感じにくく、快適にプレイできています。
また、音質ってそんなに違うもの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
これ、本当に全然違うんです。
文章だけでは伝わらない感覚なのがとてももどかしいのですが、低音の重厚感、高音の響き、と言ったらいいのでしょうか。
「軽自動車とフェラーリくらい違う」と例える方がいるほどです。
(筆者はフェラーリに乗ったことがないので、感覚がわかりせんが、言いたいことはなんとなくわかります)
筆者はそこまで音にうるさい方ではないのですが、全く別次元の物です。
もし可能であれば、百均で売っているヘッドホンと、メーカー品のヘッドホン、聞き比べてみてください。
本当に別次元で音質が違いますから、投資するだけの価値があります。
1日3時間使っても1週間持つ計算です。
筆者が使用するときは、長くてもせいぜい1~2時間程度なので、2~3週間(下手すると1か月以上)充電せずに使用しています。
ちなみに充電時間ですが、約2時間でフル充電可能です。
折りたたみできるのは、持ち運びのみならず、普段の収納でも重宝します。
付属の携帯ケースで保管できるので、ホコリを被ることもなく、保管が可能です。
2万円近くするため、高額な感じは否めないと思いますが、筆者は5年以上愛用しております。
上記で紹介した通り、高音質、長時間使用可能、保管・持ち運びしやすいとあり、長く使える仕様が備わっています。
外の音をシャットアウトして、聞いている音に集中することができる、というのはなかなか体験できるものではありません。
耳栓代わりに使うのは相当贅沢な使い方ですが、それくらい外の音をシャットアウトすることができます。
また、「せっかく高いものを買ったので、大事に使おう」という考えにもなり、気持ちの面の整い方も変わるかもです。
筆者はこれを購入するまで、「たかがヘッドホン(イヤホン)でしょ、どれも一緒」と思っていました。
しかし、性能がここまで違うと「コレ、高いだけじゃないわ、本当に大切に使おう。すーごいわ」と考えが180度変わり、ぶっ壊さないよう大事に扱っています。
右イヤーカップに物理ボタンが集中配置されています。
電源のオンオフ、音量調整、再生/停止、曲送り、ANC切替をすることができます。
タッチ式ではないため、誤操作が少なく、冬場に手袋をしていても快適に操作できます。
(右利きが大多数なので歓迎されることだと思いますが、悲しいことに筆者は左利きのため、若干操作はしづらいです。。。)
Sennheiser(ゼンハイザー)HD 4.50BTNCのレビュー、気になるところ、デメリットまとめ
気になる点がいくつかありましたので、まとめてみました。
2万円前後の商品ではありますが、ゼンハイザーの中でも安価なモデルです。
中には、5万円を超える上位機種というものが存在します。
どうしても性能で上位機種には及びませんが、筆者としては十分な性能は持っていると思います。
しかし、ノイズキャンセリングの機能は最大限じゃないと認めない!という完璧主義の方には、ちょっと物足りないかもしれません。
現在の主流はUSB Type-Cの端子ですが、先代機種ということもあり、Micro USB Type-B(2.0)端子対応の商品になります。
後継機種のHD 450BTはUSB Type-C端子に対応しておりますが、本機種は非対応となります。
また、ヘッドホンの端子部分にキャップがなく、むき出しの状態になっていることも、気になるところです。
耳にフィットさせるため、締め付ける感じは強めだと感じます。
ただ、密閉感はすごいので、外の音は気にならなくなってきます。
筆者は、初めて使ったときは密閉されている感じが強くて、外した時の解放感は半端なかったです。
ですが、だんだん慣れてくると、まあそういうものか、という感覚になるので、そこまで気にならなくなります。
HD4.50BTNC のペアリング方法は?
ペアリングの方法ですが、とてもカンタンです。
電源を入れるときに、そのまま電源ボタンを押しっぱなしにします。
電源ボタン付近のライトが青・赤と交互に点滅すれば、ペアリングの待機状態です。
※画面はiPhoneです。
親機側でHD4.50BTNCを選択し、接続すれば完了です。
次回起動したときも、親機側のBluetoothがオンになっていれば、自動で接続されます。
HD4.50BTNC イヤーパッドの交換方法は?HD 450BTとやり方は同じ!
こういったヘッドホンにつきものなのは、耳当て部分の交換ができるのか?簡単にできるのか?というところ。
破けてしまったり、汚れてしまったり、購入当初に比べてフィット感がなくなってきた、など、理由は様々。
筆者は、イヤーパッドが劣化して、接合部分が剝がれてしまいました。
調べてみたところ、筆者の持っている「HD4.50BTNC」と後継機種「HD 450BT」のイヤーパッドの交換方法は同じということがわかりました。
また、ECサイトにて探してみたところ、イヤーパッドは左右2個セット1500円前後で購入できます。
イヤーパッドの表側(左)と裏側(右)の写真です。
こちらの機種は取り外して、ポコッとはめるだけなのでカンタンです。
引っ張ると外れていきます。
そのまま引っ張り、全部外します。
外すときと逆の手順で、新しいイヤーパッドを取りつけます。
これで完了。5分とかかりませんでした。
総評:どんな人におすすめ?
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通勤・通学で毎日使う人
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旅行や出張で長時間使用する人
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aptX対応スマホやDAPを持っていて、高音質を活かしたい人
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コスパ重視でノイズキャンセリング機能も欲しい人
ゼンハイザーの中でも安価なモデルであり、機能も充実しています。
確かに上位機種には及ばない点もありますが、コスパは高いと思います。
また、筆者の場合は5年以上、特段故障することもなく、長く使用している1品です。
普段使いで長く使える、そして使いやすい品物だと思います。
最後に
HD 4.50BTNCは、1万円台後半で買えるオールラウンダーという印象です。
「音質・ノイズキャンセル・携帯性・価格」の4要素を高いレベルでまとめた、まさに隠れた名機。
後継機種と比べると、スペックでは多少劣るものの、まだまだ現役で使用できる十分な性能をもっています。
先代機種「HD 4.50BTNC」も後継機種「HD 450BT」も、これからワイヤレスヘッドホンを初めて買う人にも、安心しておすすめできる一台です。
以上、ご購入の参考になれば幸いです。
ご閲覧いただき、ありがとうございました。
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